法曹と学閥

投稿日時:2015-06-01 13:26:30

自分は弁護士を目指しているので、学閥についてあまり考えた事はありませんでしたが、法曹界では学閥は非常に大事になる場合も多いそうです。

そもそも学閥というのは何かというと、簡単に話すとどこの大学を卒業したのか、その卒業した大学のグループという事です。例えば入りたい企業があって、そこに面接を受けに行ったとした時に、同じくらいのランクで同じくらいの評価の人間が居たとすると、同じ大学を卒業した学閥の人間がいれば「おお、俺の後輩じゃないか」というポイントがプラスになって採用される事がある、という様なメリットがあれば、逆にライバル校等の嫌いな学閥の先輩が居れば入社やその後の昇進で足を引っ張られたりなんていう事があるそうです。

弁護士という職業では、あくまで個人の能力を評価されるものなせいかそこまで露骨な学閥意識は少ない様に思います。そもそも狭き門である司法試験を受かってるんですから、スタートラインが同じと考えられる様です。

では、どこが学閥を気にするのかというと『裁判官』です。と、いうのも毎年必ず判事の採用のニュースで卒業大学と人数が公開されているのですが、いつも東大が一番多くの採用人数になっています。もちろん他の大学と僅差の年もありますが、何故東大ばかりがいつも多いのか不思議です。そして考えていきついたのが、憲法80条にある裁判官の任命方法。「下級裁判所の裁判官は、最高裁判所の指名した者の名簿によつて、内閣でこれを任命する。その裁判官は、任期を十年とし、再任されることができる。但し、法律の定める年齢に達した時には退官する。」と。最高裁判所の氏名した者の名簿ってどうやって作られるんでしょうね?毎年東大を卒業した方がたくさんいる、学閥の力だと思うと納得できる気がするんですが、ネットの質問箱等を見ると「そんな不公平な事を考える人間が裁判官には向いてるはずがない」なんて意見も書かれているのでそうかもしれません。まぁ、回答者さんが法曹ですと書かれていることは無いので、一般的なイメージからの発言なのかもしれませんが。

同郷の人間があればなんとなく親しみを覚える、そう考えると決して不自然では無いように思うんですけどね。

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一言:A lawyer's egg